電気治療

電気治療の効果として、「痛みの緩和」「血行促進」「疲労回復」が挙げられます。痛みを感じるメカニズムは他にもありますが、筋肉が緊張して血流が低下すると、痛みを生み出す発痛物質が放出されて痛みが起こります。電気治療は電気刺激によるマッサージ効果が生まれ、痛みのある部分の血行を促進し、筋肉の緊張を和らげます。
また、筋肉の緊張やコリを改善させることで、発痛物質を血流とともに流し、痛みの軽減に繋がります。
さらに、電気治療により知覚神経に電気刺激を加えると、痛みの伝達を抑制し鎮痛効果が期待できます。
しかし、我慢するほど電気の強さを強く行うことや、電気治療が苦手なのに無理して治療を受けられると逆効果になるため、電気治療を行う際は適度な強さで行い、電気治療が苦手な方は他の治療をご案内いたします。

温熱治療

当院は極超短波という身体の深層部まで温熱が届く治療器を使用します。極超短波とは、マイクロ波ともいい、極めて短い波長の電波が体内の水分子を振動させて深層部の血行を促進します。
身体の構造は表層から皮膚、脂肪、筋肉の順になっており、皮膚はさらに表皮、真皮、皮下組織と3層構造になっています。赤外線など通常の温熱治療器は脂肪層までしか温熱が届かず、肝心の筋肉や腱などの深層部に対して治療効果が出ません。
マイクロ波は他の治療器では届かない身体の深層部まで温熱効果が得られるため、身体の内側から温めて血流を促進し筋や腱の張りやコリの改善に効果があります。
また、血流を良くし患部に滞っている発痛物質を除去して痛みを軽減する効果や、筋肉や靭帯、腱に多量に含まれるコラーゲンを弛緩させて関節拘縮を改善する効果もあります。深層部まで温熱効果が得られる反面、我慢して治療を受けられると火傷する危険性があります。また、火傷防止のため施術前にはネックレスなどの金属類、カイロ、シップなども外していただき、腕時計や電子機器も故障防止のため取り出してから施術していただきます。

特殊電気治療

超音波治療

空気がブルブル振動すると音になりますが、人間の耳には聴こえないほど早く振動している音を「超音波」と言います。超音波治療には「温熱作用」と「音圧作用」の効果があります。温熱作用は、1秒間に100万回~300万回の振動を連続的に身体に当てることで熱を発生させ、血管拡張により筋肉・腱・関節包などのコラーゲン繊維の柔軟性を増す効果が期待できます。
具体的には、関節周囲炎(五十肩)など肩が動かしづらくなった際や、固定除去後の関節拘縮、肉離れ後の瘢痕組織の回復を早めます。音圧作用とは、超音波の微細な振動により細胞レベルのミクロマッサージ効果をもたらし、損傷している組織の細胞を活性化し治りを早める効果があります。
捻挫や関節炎、腱鞘炎など局所に炎症が起きている場合、温熱治療をすると炎症が助長され痛みが増す場合がありますが、超音波は受傷直後に当てると患部の修復を早め、ケガの治りが早くなるという研究データもあります。
超音波治療の特徴は、神経系に効果が高い電気治療に比べ、筋肉や靭帯、腱などの組織に治療効果が高いため、症状に合わせて治療を選択することが重要です。

マイクロカレント

私たちの身体には生体電流と言う、もともと微弱な電流が流れており、マイクロカレントは生体電流と同じような弱い電流です。特徴としては、極めて弱い電流なので電気刺激が苦手な方でも使用できることや、急性期の痛みで炎症を起こして熱を持っている部位にも使用することができます。
また、マイクロカレントの1番の効果は、傷ついた組織の修復を促進します。人間の身体は細胞が傷ついた時に「損傷電流」という弱い電流を流して、傷ついた組織を修復します。マイクロカレントはその損傷電流とよく似た電流を人工的に流すことで傷ついた組織の修復を早めます。ケガや痛みの緩和に効くメカニズムの全容はあきらかになってはいませんが、NaイオンとKイオンのバランスを調整していると考えられており、科学的にもケガの直後に電気刺激を与えることで組織の再生が2倍以上に回復する研究結果も出ています。骨や筋肉に電気刺激を与えて、骨折や捻挫、肉離れといったケガによる損傷部位の早期回復や膝などの関節痛に効果を発揮します。

ハイボルト

電気治療には、周波数の大きさによって「低周波」「中周波」「高周波」という種類があります。周波数が低いから効く、高いから効かないということではなく、痛みが出ている場所が表層部なのか深層部なのかで選択する電気の種類(周波数)も変わります。しかし、周波数が低ければ皮膚の電気抵抗が強くなるため電気のピリピリ感も強くなります。高周波(ハイボルト)は、高電圧の刺激を皮膚に抵抗を与えず深部にある筋肉や靭帯まで到達させ、人の手の届かない部分に直接アプローチすることができるため、痛みの根本を治療することができ「痛みの軽減」「炎症の抑制」「治癒力の促進」の効果があります。
また、ハイボルト治療に関しては、その他の電気治療器とは異なり、電気刺激が強いほど、除痛に即効性があり高い効果が期待できます。オリンピックに出場するようなアスリートや、プロスポーツ選手の中にもハイボルト治療を取り入れている選手が多く、近年注目を集めている治療法です。

テーピング治療

テーピングとは、テーピングテープを使って、筋肉や関節の動きを制限、矯正、補助をすることで、患部の痛みの緩和、無理な動きを防止することで患部の悪化を防ぐことができます。当院で使用するテーピングテープは、主に伸縮タイプのキネシオテープと非伸縮タイプのホワイトテープを使用します。一般的に使われているキネシオテープの幅は3.75㎝幅や5㎝幅、ホワイトテープは38㎜幅ですが、当院が使用するキネシオテープの幅は12.5㎝幅や10㎝幅の太い幅をメインで貼り、ホワイトテープは最も太い50㎜幅を使用します。
テーピングはとても奥が深く、テープの幅や長さ、張力、軸などの特徴を理解し、症状や目的によってテープの幅や種類を組み合わせて貼っていきます。

テーピングには大きく分けて以下の4つの効果があります。

1.ケガの処置

痛みが出る動きは制限し、動かしても痛みがない動きを可能にする「動ける固定」こそ、テーピングの特徴です。

2.ケガの予防

競技・ポジション・プレースタイルによってケガをしやすい部位が異なります。その部位に必要な動きを妨げず、かつ、固定したい部位をしっかりと固定できるように巻くことが可能です。

3.再発防止

ケガが治った後、弱くなった部位を補助(補強)することで、安心して練習参加・プレーすることができます。

4.パフォーマンスアップ

キネシオロジーテープは筋肉と同じ伸縮率を有し、「人工筋肉」ともいわれています。筋肉に沿って貼ることで動きのサポートをすることができます。また、テーピングにより身体の軸を補正することでロスのない動きが可能になり、より力強いパワーを生み出すことができます。